当社のとんど祭は、代々、地域の氏子の皆様のご奉仕でおこなわれています。

寒い中、朝からずっと火のそばで、次々に持ち込まれるお札やお守り、しめ飾り、縁起物を預かり、燃えないもの、危険なものがないか確認し、針金などはひとつひとつ丁寧にはずして火に入れておられます。

長く長くこの地に住んで来られて、この地のため、この土地の神様のために、ご奉仕下さるお姿を、まことにありがたいことと、心から感謝いたしております。

なればこそ、まるで不要なものを処分しに来たというように、お鏡もちを持ってくる方に、それは違うのではないですか、と思うのです。

そのお鏡もちは、何のためにおうちに飾ったのですか?

神様にお供えし、良い年であるよう願った証なのではないですか?

それをいただきもせず、燃やしてしまうのは、恐れ多いことと思えてなりません。

ご奉仕下さる皆様にも、神様にも、礼を欠く行いだと言えましょう。

神火のゆらめきに、皆様は何をお感じになるでしょうか。